文法解説

フュトルの文法を説明します。

一般的には形式を説明している項でその種類(目録)と意味も説明することが多いですが、フュトルではより大きな単位を形成するごとに、なじみのない、ないし非自明な概念が登場して字数が割かれがちなため、はじめに音韻から統語に至るまでの文法の流れをまとめ、後にそれぞれの目録と意味を説明します。

  1. あらまし
    フュトルの主な特徴と考え方について紹介します。
  2. 文法構造
    1. 分節音と表記
      音素目録とそれを表記するためのラテン文字転写法を示します。
    2. アクセント
      アクセントの基底形と実現形のふるまいについて解説します。
    3. 音素配列
      音素同士が隣接する際の制約と変化について述べます。
    4. 形態音韻論の構造
      フュトルでは音素と異質の体系を持った形態音素が重要な役割を果たします。音素と形態音素の間の関係と変換規則について述べます。
    5. 音母と音素の一次的対応
      形態音素と音素の具体的な対応関係を示します。
    6. 形態素と語
      形態論で取り扱う形態素の種類とそれぞれの性質について述べます。なおフュトルには内容語の意味による区分はほぼ存在しません。
    7. 転回と母音区間の修飾
      語形変化を担う転回・循環・介入・加重という操作を説明します。
    8. 語の形態変化
      語の形態論的パラダイムとその形態音韻論との具体的な対応を示します。
    9. 句とその内容
      統語論の構成素となる句の構造、種類および語のパラダイムとの対応関係を解説します。
    10. 冠詞の率いる句
      構文を句として埋め込む働きをする冠詞句の性質について説明します。
    11. 節の構造
      節はフュトルの構文上最上位の構造であり、特定の項の組み合わせによる文型に分類されます。
    12. 照応と一致の機構
      フュトルでは垂直的な構造にとらわれず、離れた語句を結びつけるための機能語が多く準備されており、また積極的に使用されます。ここではそれらの働きを解説します。
    13. 遷延の機構
      節が多層化しがちなフュトルでは、埋め込み節を用いる代わりに節を前後に分割する手段として遷延というしくみがあります。
    14. 早見表
      フュトルの文法の概念・用語をまとめた各種図表です。
  3. 意味・用法
    1. 語法概説
      フュトルを使った言語表現において、各文法要素がどう意味に寄与するかの枠組みを解説します。
    2. 束縛子と照応子の用法
      照応機構を司る束縛子と照応子の語形と使い方を解説します。
    3. 実現子の用法
      定位に関連する機能を主に担う実現子の用法を解説します。
    4. 実詞の分類と用法
      実詞にはほとんどの単語が所属しますが、その共通の性質と分類について述べます。
    5. 文型とその意味
      それぞれの文型の用法について解説します。

    6. 質の使い分け
      質は、個物と類の意味を表し分けるのに使われますが、構文の一部となって固定された語法もあります。






    7. 数詞
      数詞の用法を解説します。